2012/04/18 総持寺の包丁式と京都水族館

この日は総持寺で珍しい行事があるのでお休みを頂いて見てきました。

包丁式という行事です。
寺を開いた山蔭卿が本尊の観音様を彫ってもらった時に千日間自ら料理を作って届けたという話から包丁道の祖として崇められており、それにちなんだ行事だそうです。
平安時代の宮中料理の諸作法を整えたものの一つが四条流包丁式とよばれ、そこからできたのが四条山蔭流だそうで、その免許の許し状をを与える際に行われる行事が包丁式とのこと。

ここでは、包丁と真魚箸（金属の長い箸）を使って、魚に全く手を触れることなくさばく作業を実演してくれます。

開始時間がよくわからないので、10時頃に総持寺着。

本堂では献華式もやるようです。

今は期間限定で本尊開帳と西国三十三所のお砂踏みをやっているようですが、本堂で献華式があるためにこの時間帯は入れませんでした。

包丁式にちなんだ、包丁塚

包丁式は開山堂で行われます。

包丁式の開始は正午であることが判明しました。
まだ時間があるなと思って開山堂の濡れ縁に座っていたら、ある人が中に座ったのをきっかけに、一斉に席取りになりました。前の方の席は関係者と来賓用なのですが、それ以外は自由に使えるようです。正面がどこになるかよくわからなかったので、場所取りを誤って、あまり見えない席になってしまいました。
席取り体制になってしまったので、献華式の方は行けませんね。

包丁式の種目には三曲鯛、一刀鰹などもあるらしいですが、今回は五刀鯉だそうです。

開始の15分くらい前に住職さんが入ってきて、包丁式について、寺の成り立ちや本尊を迎えたいきさつ、千日料理を絡めて説明してくれました。それから、説明ビラも全員に配っていました。

あまりうまくないほら貝の合図とともに、師範の方が後見人（？）２人を伴って入って来ました。

住職さんがお経をあげて、式が始まりました。

雅楽のBGMが流れ始めました。
包丁が届けられて、披露されます。

次に、鯉が届けられます。

服の袖に付けられている紐を使って裾を固定して、作業開始です。

ひとつひとつの動作に前置きの動作が伴うので、なかなか時間がかかります。

鯉を皿からまな板へ移動します。

真魚箸を突き刺して固定して、包丁を入れます。


．．．前の人にかなり視界を遮られます。

裏返します。

最後に、包丁と真魚箸をあるところにあてて、えいっとやると．．

こんなふうに、一瞬で縦になります。
「おぉー」という歓声が上がりました。

出来上がりのようです。
三枚おろしみたいなのかと思っていたのですが、予想と違いましたね。

ちなみに、こんな感じのところから撮っています。
まな板が低い位置にあるので、手元を撮るのが大変。

続いて、後見人（？）の人がこれを皿に戻します。


柱の陰だ。

そして、包丁を片づけます。

開祖にお供えされました。

免許の許し状の授与

このあと、本尊開帳とお砂踏みのために本堂へ行って総持寺をあとにしました。

まだ時間があるので、平日にいきたいところとして、京都水族館を思い出しました。
さすがにオープンして１か月後の平日の夕方なので、入場の列はありません。

余裕で見学できますね。

このくらいの人の入りだとゆっくりできます。

梅小路公園の桜
京都の桜のピークは過ぎましたが、遅咲きの桜は見頃なのがありますね。

公園の一角に朱雀の庭というのがあります。
時間があるので行ってみました。200円かかります。

西八条第跡 平清盛の邸宅です。

奥のほうに、いのちの森とよぶ、再生ビオトープが設けられていました。



わたし以外に入場者はいませんでした。

きょうのにゃんこ
「．．．．．♪」

「なんかみられてる？」

「なんか用ですか？」