2輪 – 旅の栞

GWになったので、朝早くバイクで出発して、飛鳥の南へ向かいました。目指すは南法華寺です。

原付2種なので自動車専用道路を走れず、R24の旧道で天理市に入りました。途中の道で、突然前の車が停止して、よそ見していたわたしは対応に遅れてフルブレーキングをしました。このままでは追突すると路肩によったのですが、そこに砂が浮いていたらしく、フロントがロックして転倒しました。このへんは、事故後に冷静に分析した結果で、その当時はなにが起きたかよく把握していませんでした。

前の車は交差点がないところで右折して会社の敷地に入ろうとしていたようです。追突しなかったのが幸いです。動けないことはないですが、左胸が痛むのと右の親指が痛むこと、それから両膝を派手に擦りむいたことから、前の車の人が救急車を呼んでくれました。初めての救急車でした。

天理市の病院に運ばれました。
検査をして応急手当をします。左の肋骨が2本折れていて、右の親指が剥離骨折、両膝は擦りむいただけですがかなり広範囲でした。肋骨はコルセットで抑えて、右の親指は添え木をして、擦りむいたところは消毒してくれました。ちなみに、肋骨の骨折は胸ポケットにスマホを入れていて圧迫されたのが原因だと思われます。上半身はプロテクター付きのジャケットを着ていたので外傷はありませんでした。

検査と治療が終わったあとは、もう帰っていいよと開放されました。天理警察署から電話があり、バイクの鍵を警察署で預かっているから取りに来るよう言われました。待っていても誰も迎えに来ないので、自分で出向きました。

1km歩いてJRの駅までたどり着き、天理駅へ。さらにここから1km歩いて天理警察署で鍵を受け取りました。バイクは事故現場にあるということなので、駅に戻り、最寄りの駅で降り、そこから2.5km歩いて現場につきました。けが人がこんなに歩いていいんだろうか…. 　バイクを見ると、エンジンは掛かるのですが、センタースタンドが曲がってしまって、跳ね上げた状態でも地面と干渉する状態でした。これでは乗って帰れないので、JAFを呼ぶことにしました。JAFはバイクの場合、最寄りの店に運ぶことはできますが、その場で修理することはできません。JAFのお兄さん（提携店ですね）は、運ぶ店の選択肢は挙げてくれますが、交渉はこちらでやらないといけないそうで、電話をかけたところ、最初のお店で対応してくれることになりました。持ち込んだお店では、センタースタンドの補修はできないので外すということになりました。作業時間を近くの書店で潰して、作業完了の連絡を受けて回収しました。工賃はいらないと言われたのですが、これでは申し訳ないので1000円だけ受け取ってもらいました。

このあと、骨折した体で自宅まで運転して帰りました。購入店に持ち込んで修理してもらいました。

骨折ですが、かかりつけの病院で見てもらうよう言われていたのでGW中の次の外来対応日を狙って受診しました。検査した結果、肋骨は固定するだけでいいが、親指は手術が必要だと言われました。剥離骨折と言って、関節の皿の端っこが剥がれてしまった状態で、このままだと変な状態で固まってしまうとのこと。日を改めて手術を受けました。最初に腕の脇のところに麻酔をして腕全体に麻酔をかけるそうですが、「感覚なくなった？」と言われても感覚があったので、指のところに追加で麻酔されました。剥がれたところをピンで固定するらしいのですが、何度もやった挙げ句、「これで妥協しておくか」と言われたのでちょっと心配でした。このあとは、ギプスで固定して完了です。令和を不自由な体で迎えることになりました。

肋骨については特に言及なく、放置でした。膝の傷にも触れられなかったので自分で処置しました。両足なので、歩くのに難儀しました。また、車の乗り降りが大変。