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四国のお遍路が終わって、最後の締めくくりとして高野山奥の院のお参りがあります。今回は趣向を変えていってきました。

高野山には古くから山道を登る参道があります。この参道には目印として１町（約109m）ごとに卒塔婆のような標識が建てられていました。最初は木製だったそうですが、鎌倉時代に石で作られたものに置き換えられたそうです。これを町石と呼び、これが高野山壇上伽藍の根本大塔を起点として山麓の慈尊院まで、合計180基あります。現在は失われたものもあるそうですが、当時のものが8割程度残っているとのことです。この道を町石道と呼びます。また、熊野古道とともに世界文化遺産に登録されています。今回はこのルートを使って登ることにしました。

下から行くので180町石が起点となります。180町石は慈尊院にあるのでまずは最寄りの駅まで電車で向かいました。かなり時間がかかることが予想されるので早起きして始発電車を使いました。

最寄り駅 九度山駅

わたしの他には外国人2名組が同じルートを行くようでした。あちらが準備しているうちに慈尊院に向けて出発しました。８時くらいに出発。

最初は普通の道

慈尊院に到着しました。


本尊の弥勒菩薩のところが起点なんだそうです。


大師を慕ってやってきた弘法大師の母親が、女人禁制の高野山に入れずここに住んだんだそうです。このため、女人高野と呼ばれています。
ゴンというのは、昭和６０年台にこのへんに住み着いて、慈尊院から高野山へ向かう参拝客を案内した犬らしいです。また、弘法大師の時代にも案内役の犬がいたそうで、その生まれ変わりとも言われたとのことです。

お参りを済ませてどっちかなと思ったら神社がありました。

１８０町石はこの階段の途中にあるらしいですが、この時は気が付きませんでした。

丹生官省符神社
慈尊院の鎮守として建てられたそうです。

この脇から実際の道が始まります。



これが町石







周囲は柿園となっており、作業をしている人もいました。

展望台があるようです。





柿の林の中をどんどん登っていきます。

小動物を捕まえる罠が仕掛けてありました。

柿の林が終わり、ついに未舗装路になりました。

高野山の町の入口、大門まで17kmだそうです。



走って登る人もいました。

榧蒔石というのがありました。

ここにも罠が．．．


銭壷石


時々荒れた道になります。

１５０町石



一里石
こちらは慈尊院から増えていきます。でも、これに続く二里石とかは気がつかなかったようで見つけられませんでした。



六本杉に到着

どの６本かわかりませんね。

ここからは、まっすぐ高野山に向かう町石道と、丹生都比売神社（先ほどの神社とは別の神社）に向かう寄り道があるのですが、神社に向かうと一旦かなり降りてまた登ることになるようなので真っ直ぐ行くことにしました。神社は車でも来れるようですし、そちらに行ったら途中の町石道は通らないことになってしまうので．．．

古峠
ここから上小沢駅へ抜ける道もあるようです。

展望台がありました。

ここで、神社から来たという女性に道を聞かれました。神社に戻るには来た道を戻るしかないのかという質問だったので、さきほどの六本杉を経由して帰る道を教えてあげました。

展望台からすぐのところに、二ツ鳥居

Webで調べてみると、これまでに名前の出てきた丹生官省符神社と丹生都比売神社の二つの神社に礼拝するためのものという説が書かれていますが、なぜここなのかが疑問です。

しばらく休憩して出発

白蛇の岩


白蛇はいませんでした。

まもなく、道が下り始めました。もったいない

なんか人の声が聞こえるなと思ったら、ゴルフ場でした。

町石道のすぐ脇に、ティーグランドが．．．




プレイしている人もいた。

ちょっと山里

神田地蔵堂

ここでお昼にしました。リュックに入れていたので、ちょっとつぶれました。

距離的にはこのへんが中間ちょっと手前くらいかな

途中の竹林には、たけのこも．．．


１００町石


まだゴルフ場がありますね。

笠木峠



このへんはかなり急斜面の中腹です。

ふと見上げると、岩壁

少し崩れ落ちています。



あと8.4km




車の音がするようになったなと思ったら、すぐ下が国道でした。


国道に出ました。
矢立茶屋
R370とR480が交わるところです。

国道脇にも町石があります。

ここからふたたび山道に入ります。


急な勾配がしばらく続き、休みやすみののぼりになります。


袈裟掛石

ここをくぐることができると長生きするそうですが、無理っぽかったです。

押上石

５０町石
そろそろ先が見えて来ましたね。

このへんから立派な杉の木が目立って来ました。

また国道を横切りました。
ここは、車から見た覚えがある。



また展望台
ここは木が茂って展望は良くなかったです。

けっこういっぱいの人が休憩していました。
下の方ではあまり人がいなかったので、途中からスタートした人が多いのでしょうか。



３０町石


このへんは渓流脇を歩きます。




大門に近づくにつれて、だんだん坂が急になって来ました。
大門の手前は絶壁だった記憶があるので、ある程度は覚悟していたんですが．．．

１０町石
大門は８町石地点なので、あと200m


ひぃひぃ言いながらつづら折れを登って、やっと開けたところが見えて来ました。

大門に到着

振り返ると、こんな感じ



大門を抜けた所で６町

高野山の町並みが始まります。


壇上伽藍入り口の門は工事中－昨年からですね。


金堂


大師堂

根本大塔
ここが起点です。


通り過ぎると再び１町から増えていきます。
これは奥の院へのカウントアップです。



中心部

金剛峯寺


バイク日和なのでいっぱいいます。
高野龍神スカイラインからの通り道ですからね。

奥の院入り口

もう夕方だからか、人は少なかったです。

中の橋


そして、奥の院に到着です。
この先は撮影禁止。

お参りを終えて、納経所へ。

御朱印をもらったら、「２周目満願ですね。おめでとう。」と言ってくれました。
１６時２０分くらいだったので、早く出発してよかったです。もっと遅かったら、間に合うかどうか道中不安になったところでした。

「さぁ帰るぞ」と思って歩こうとしたら、左足の膝にうまく力が入りませんでした。目的地につくまではあまり異常を感じなかったのですが、気が抜けたからか、しばらく立ち止まっていたからなのか謎でした。

久々ですが、ここまでの軌跡をGPSで記録してあります。

九度山駅から奥の院まで
水平距離約25km
標高差約800m
のぼった高さ約1000m（くだってのぼった分を含む）
所要時間約８時間
停止時間を除いた移動時間約6時間30分
ですね。

ここからは脇に抜けて中の橋駐車場へ。

昨年工事中だったのができていました。

駐車場についたら、ちょうど高野山駅行きのバスが着ていました。

ケーブルカーの高野山駅



極楽橋駅で、南海高野線に乗り換え

ここからまっすぐ帰りました。

きつい坂は大門手前だけなのでハードとはいえませんが、距離が長いのでなかなか大変でした。
足の異常は月曜日くらいには回復しました。

坐骨神経痛のために今シーズンの2輪出動が遅れていました。
まだ完全には治っていませんが、そこそこ気にならないようになってきたので試しに出かけてみました。

四天王寺に続いて、西国三十三所の白衣の朱印欄埋めに、高野山奥の院を目指します。
南方面は基本的に晴れるという予報でしたが、重い雲が立ち込めていました。時間が立つほど良くなるという予報を信じてそのまま出かけました。

R24と京奈和道を乗り継いで走ります。
御所のあたりに京奈和道が増えていました。

南に行けば天気が良くなるだろうと思いましたが、全然回復せず、高野山の山道に入ると寒くなって来ました。雲の動きを見ると、北風ですね。

高野山着。壇上伽藍に寄りました。
中門を建設中です。

金堂

御影堂
仏教系の高校なのか、高校生たちが声をそろえて般若心経を唱えていました。

根本大塔
胎蔵界の大日如来を金剛界の４仏が囲んでいる、珍しい構成でした。いずれもかなり大きく、迫力がありました。
また、焼失した中門にあった多聞天と持国天もここに安置されていました。今作っている中門が完成したらそちらに移されるのでしょう。

蓮池

あちこちでシャクナゲが咲いていました。

続いて奥の院へ向かいます。
脚に不安があるので、中間地点の中の橋駐車場からにしました。

さすが新明和

供養塔を立てるそうです。

御廟橋
これ以降は撮影禁止です。

お参りを終えて、朱印をもらいました。
四国の仕上げのお参りもできればよかったのですけどね。

寒いのでどうしようかかなり迷いましたが、せっかくこのへんまで来たので龍神温泉まで行くことにしました。
高野龍神スカイラインを南下しました。

ごまさんスカイタワー
今年になって、道の駅に登録されました。


標高が高い上、このへんは風を遮るものがないのでかなり寒かったです。

ちょうどお昼だったので、ここで食べました。
山菜天丼定食
アマゴも入っていました。

食べながら、窓から駐車場を眺めていたら、TDMが出て行きました。
「盗まれた？」と一瞬思いましたが、ちゃんと残っていました。

更に進むと、道の駅 龍神
このあたりから晴れてきました。

ふと見ると、そっくりのTDM900Aが．．．
さっき見えたのはこれですね。
浜松ナンバーでした。ここでお昼を食べているのか、オーナーは現れませんでした。

やっと龍神温泉着
ってなんかいます。

うわさのハチロクですね。

温泉は冷えきった体に心地よかったです。

帰りは日が照ってきて、なかなか気持ちのよいスカイラインでした。

橋本からはR371で河内長野へ抜けて、R170で帰りました。
脚は大丈夫になってきたみたいですね。

お遍路が終わると高野山奥の院にお参りするのがしきたりらしいので行ってきました。
中央環状線やR370で高野山まで行きました。比較的早い時間だったので車はそれほど多くなかったです。

大門

金剛峯寺







特徴的な桁がありますね。

調理場

徳川霊台
徳川家康と秀忠が祀られている、双子のほこらです。


こちらが家康

こちらが秀忠

ここでは、交番もまわりに溶け込んでいます。

奥の院入り口

武田信玄

伊達政宗

豊臣家

織田信長

そして、奥の院の一番奥です。ここから先は撮影禁止

お参りを終えて、納経してもらいます。

元の所に戻るとお昼を過ぎていたのでお昼ごはんにしました。
中央食堂 さんぼう

粟麩田楽弁当

おみやげに、ごま豆腐を買いました。

コンビニもこんな店構え

さらに奥に車で進むと、高野龍神スカイライン
バイクがいっぱい走っていたり、事故っていたりしました。
ごまさんスカイタワー

道の駅 龍神

高野山のついでに来たのが、龍神温泉です。
1時間くらい入っていました。

帰りも、来た時とほぼ同じ道でした。