奈良 – ページ 2

2013/10/26 正倉院展

毎年恒例の正倉院展に行ってきました。
初日は台風が来ると言われていたのですが、たいしたことなさそうなのでこの日にしました。

開館後ある程度時間が経っていること、台風の情報があったことから、例年よりもかなり空いていました。

今年の目玉は漆金薄絵盤（うるしきんぱくえのばん）という仏具でした。蓮の花を模した形のお盆みたいなもので、一枚一枚の花びらに鮮やかな絵が描かれていました。
今年は８月に本物の正倉院正倉の中に入れたので、そこで保存されていたものということで感慨深いものでした。

出てみるともっと人が減っていました。

このあと散歩

ならまち

雨がちらついてきたので早めに帰りました。

2013/08/31 第4回正倉院正倉整備工事現場公開

正倉院整備工事の見学第4回に行ってきました。第1回に行って以来毎回申し込んでいるんですが、第2回、第3回は落選して4回めで再び当選しました。

第1回は工事に取り掛かる前、第2回は屋根の解体の途中、第3回は屋根の解体が終わったところで、今回の第4回は屋根の復元の途中の工程になります。

近鉄奈良駅前

寄り道で興福寺南円堂へお参りしておきます。

中金堂の再建工事が行われていました。

猿沢の池

春日大社参道

ミストの下が涼しいのを知っているんですね。

東大寺南大門



大仏殿

正倉院に到着

指定の時間より早かったですが受付してくれました。

大きな屋根に包まれています。

作業概要を説明する画像が流れていました。

足の部分は今回手を付けないようです。

ちょっと中に踏み込んで覗けるようになっていました。

新しい木材で補強してありますね。

↓ここの中央の柱は大正時代の大改修で交換された柱で、両側から挟んでいるのが今回追加した補強用の木材らしいです。

↓この軒下の柱にかかっている黒い鉄の帯は大正時代の工事の際に取り付けられたものらしいです。屋根が自重で垂れ下がる傾向があったので、しっかりした梁を用意してそこから吊るようにしたらしいです。

屋根のフロア

鬼瓦なども補修して再利用します。

古い瓦はまだ使えるものと使えないものを選別して、使えるものを使いますが、それだと足りなくなるので新たに作った瓦も使います。新しい瓦は現代の製法で作ったものと伝統的な製法で作ったものを場所によって使い分けていました。北側と西側の屋根が傷みやすいということで、そちらに現代製法の瓦を使っていました。

現代製法の瓦



現代製法の瓦はネジ止めですね。

作業用のクレーン

この天秤みたいなのは、メンテナンス作業時のロープ取り付け用で、大正時代の工事で取り付けられたそうです。

再利用される瓦



慶長時代の瓦

天平時代の瓦

鎌倉時代の瓦

ちなみに、古い瓦には表に布目が付いているので、今回作った瓦も布目の模様をつけたそうです。

聖語蔵が見えます。

見学が終わって外へ出ました。

午後から天気が崩れるということなので、早めに帰りました。
第5回は工事完了状態の公開となります。当選できるでしょうか。

2013/05/26 柳生の里と山城のお寺めぐり

前日いっぱい歩いて疲れたので、近場のお出かけにしました。
以前から、針方面から笠置方面へ抜けるときに途中に柳生の里というところがあるので一度行ってみたいと思っていました。V125でのお出かけです。

直接柳生へは行かず、寄り道して行きました。
R24の木津のところから府道に入って、加茂のあたりの山に入って少し入ると、浄瑠璃寺があります。

静かな山の中なのですが、観光バスも来ていて、このへんだけ賑やかです。

参道の両側は馬酔木の生垣です。馬酔木が名物らしいですね。

入ってすぐに池がありました。

西の本堂に西方浄土の教主である阿弥陀如来を、東の塔に東方浄土の教主である薬師如来を安置した伽藍配置です。
本堂国宝です。

本堂の阿弥陀如来は九品往生の考え方から９体の阿弥陀如来が並んでおり、圧巻でした。もともと外から礼拝することを前提に作られた本堂とのことで、如来の前の空間はあまり広く取られていませんでした。

本来は、対岸のここから本堂の阿弥陀如来を拝むそうです。

薬師如来が安置されている三重塔。こちらも国宝。

中の薬師如来は秘仏です。

お昼になったので参道のお店で食べました。

このへんはとろろが名物らしいです。

団体さんが来ててんやわんやだったようでした。

浄瑠璃寺からしばらく走って、岩船寺に到着。

本堂
ここの本尊の阿弥陀如来も間近で見ることができました。

ここにも三重塔があります。

更に走って、柳生の里へ向かいました。

到着

まずは家老屋敷



建物そのものは一般的な古い家屋という感じでした。
一時期作家の山岡荘八が所有していたこともあり、彼の原作による大河ドラマ関連の展示や、柳生新陰流と関連があったためか宮本武蔵関連の展示もありました。

続いて、柳生一族の菩提寺である芳徳寺へ

途中に、柳生正木坂剣禅道場がありました。
この時も中で剣術の練習が行われていました。
あとで調べてみたら、ここを拠点とした団体があるわけではないようで、必要に応じていろんな団体が借りて利用しているようです。

芳徳寺



入ってすぐは資料館



本堂は臨済宗でよくある方丈づくりでした


このお寺は明治末期には廃寺寸前まで荒れていたそうです。

柳生歴代の墓があるはずですが、寄るのを忘れていました。

続いて天乃石立神社
芳徳寺のちょっと下から歩いていける道がありますが、坂がきつそうなので一旦降りてからバイクで回ってのぼりました。途中の坂はかなり厳しく、バイクをとりに行って正解でした。

巨石が目立ってきました。

石立神社に到着


この後ろには巨石が４つあり、これがご神体だそうです。

更にすこし奥に行きます。

一刀岩
柳生石舟斎が天狗を相手に剣術の修行をしていた時、天狗に切りつけたつもりがこの岩を一刀のもと切り裂いたんだそうです。

また戻って、陣屋跡

柳生の里の観光が終わり、笠置まで抜けた所でもうひとつ行きたいところがあったのを思い出しました。
R163を少し北側に登ったところに海住山寺があります。

海住山寺


国宝の五重塔

本堂
本尊は十一面観音です。ここも間近で拝観できました。

文殊堂

このへんで夕方になったので帰りました。

2013/04/27 長谷寺のぼたんまつり

桜の季節がだいたい終わったので、次の花を探してみると、牡丹です。
いつもは近所の乙訓寺に行くんですが、ことしは牡丹で有名な長谷寺に行ってきました。
長谷寺には何度も行っているのですが、牡丹の季節には行ったことがありませんでした。

GW初日ということもあって、お寺の駐車場は満車で、少し奥に入ったところの民間の駐車場にとめました。

長谷寺

入る前に、番外の法起院に寄ることにします。

やっぱり門前の人は多いですね。

西国番外法起院

法起院のお参りを終えて、本山に入りました。

回廊の両側に牡丹が咲いていますが、まだ半分くらいでしょうか。

緑の桜

しゃくなげ

今回は特別公開のセット券で入ったので、宝物館も見学しました。
本山内のいろんなお堂にあった仏像や、本堂などの修理の際に取り外したものなどが展示されていました。

本堂に到着



春の本尊特別拝観もセット券に入っているので本尊の十一面観音の間近でお参りして来ました。間近で見ると大きいですね。

ちょうど12時になって、ほら貝による合図がありました。
以前見たときは2人くらいでしたが、お祭り期間だからかいっぱいいました。

御影堂で法話をやっていました。

これってなんの花なんだろう．．．あじさいみたいな花が咲いている。
帰って調べてみたら、オオデマリというらしいです。

お昼を過ぎたので、門前のお店で食べました。

筍ご飯とにゅうめん

どこへ行っても混雑していそうなので、早めに帰りました。

2012/10/17 9番南円堂本尊開帳

年に1回の本尊開帳があるので、平日ですが休みをもらって南円堂に行ってきました。

あいにくの雨模様です。

仮金堂の特別拝観もやっているようなので、あとで寄ることにします。

南円堂に到着
ちょうど入場が始まった時間でした。

最初は読経があり、10分くらい待ちました。

思っていたよりかなり大きな観音様でした。
不空羂索観音菩薩といい、六臂であるところは如意輪観音に似ていますが、不空羂索という縄をはじめとした道具を持っているのが違います。

扉が開いています。
中で直接拝めます。

垂れ幕が鹿の柄ですね。

南円堂をあとにして、仮金堂へ向かいます。

仮金堂は消失した中金堂の再建費用が賄えず、その代わりに建てたものだそうです。
この仮金堂は２代目で、最初の仮金堂は江戸時代に建てられましたが、現在の仮金堂は1975年に薬師寺の旧金堂を移築したものだそうです。
現在、中金堂の復元工事が行われており、2018年に落成する予定だそうです。

例によって内部は撮影禁止です。
本尊は釈迦如来です。